妄想と現実の境界線
BGMにまけた
あはっ!
久々にはまりました。シズイザに萌えたw
小説はまだ2巻までしか読んでないんですが、それでもシズイザに萌えに萌えて、ニコニコで聞いたBGMに悶えまくったよ
その勢いで書いていたら、何を書いていたのか分からなくなってた(汗)
静→←臨←帝・・・な感じですが、何だか違うような・・・?!
頑張ってみたが断念しちゃったよ!
まったくもって理不尽極まりない。
二年前までは新入社員として雑用を押し付けられ、一年前は漸く先輩たちに交じって仕事を任され始めたそんな矢先だった。
怠慢気味の上司の口癖は『経費削減』。
接待に使う金はあっても部下の経費はとことん削減させる上司に不満はあったがそれを口にすることはなかった。
何故ならこの不況下で会社を首になったら職のあてなどありはしないのだから。
我慢、我慢、我慢の連続。寿退社をしていった同僚が羨ましいと心底思えるくらいは我慢の連続で、そんな折上司が得意先の会社でヘマをやらかした。
新入社員の頃はコピー一枚とるにもミスはあったが、先輩に連れられ営業に出てからはそのミスさえも会社にとってはリスクを背負う惨事になるわけで、それを上司は見事にやってしまったのだ。
しかも得意先とあって常務から社長まで出てくる始末へと発展した。
就職した先が小ぢんまりとした会社だったのが運のつきだったのかもしれない。
得意先は世界屈指の会社だったのがいけなかった。
小さな会社ではまるで太刀打ちできるはずもなく、上司の蒼白の顔を連日見る事は無かったのが何よりの救いだった。だからと言って上司の尻拭いは続いていた。
あらゆる方面の対応に連日駆り出され漸く落ち着きを見せた時には倒産の危機だったと言うのはどんなオチなのだろうか。
突然血相を変えて狭いフロアへと駆け込んで来た、ここ最近顔を見なかった上司に有無を言わさず腕を引かれて連れて行かされた先は社長室。
空調の行き届いた室内は厭に静か過ぎた。
物珍しさにキョロキョロと周りを見渡せば必死に汗を拭う仕草を見せる社長の姿ともうひとつ。対面のソファーに座る偉人。
一瞬にして目を奪われる、そんな色彩を持った男は、まさに偉人。
大会社。上司がヘマをやらかした会社の室長だったか、部長だったか。まぁ、お約束の偉い奴だと言う事は変わりない。
俺は不機嫌だ、と言うかのように眉間に寄った皺は一向に薄れることは無く、むしろさらに酷くなっているような気がするのは気のせいなのだろうか。
何が何だか分からず言われるままに低姿勢の社長の隣に座され、汗でつるつるした禿頭を見ずにすんだことが何よりだろう。
ビオルク♀ 婚姻の儀編
アビスはビオルクでしょう。絶対に!!
オリジナル・ルーク(灰)よりレプリカ・ルークの方が好きなんです。
へいか、小さく漏らされた言葉は躊躇いを含んでいた。
深紅、というよりも朱色の髪は毛先に向かい見事なグラデーションを見せる朱金色だった。
若干十七歳の少女と淑女のアンバランスさが垣間見せる花嫁は国一番の祝福を受けているにも関わらず困惑した面持ちで、祝福された花嫁と言うよりも生贄に差し出された子羊の様にも思えるから不思議だ。
長年敵対国であったキムラスカ大国とマルクト帝国の和平への歩みよりは中立国家アダトの協力によって実現されたのだ。
和平の足がけとしてマルクト皇帝とキムラスカ大国王妹にしてファブレ公爵夫人の愛娘との婚姻により固く結ばれることとなったのだ。
長年の争いによって疲弊したい領土はマルクト皇帝の婚姻により歓喜に沸いた。
着々と両国間によって盛大な式典は現実となり、純白のドレスに身を包んだマルクト后妃へとなる少女の際立った存在感は圧巻だろう。
一瞬にして会場は静寂に包まれ、感嘆の吐息に誰もが讃美する。
ベールに隠された素顔にはありありと困惑と戸惑いが見て取れる。
三十台半ばに差し掛かったマルクト皇帝に比べても見劣りない出で立ちは、公爵令嬢にしてキムラスカ王国王位継承権四位は伊達や酔狂ではないだろう。
マルクト帝国にて開催された式典はつつがなく終わりを迎え、残されたのは一組の男女。
挙式を終えた皇帝と后妃のために用意された部屋は長年親しんだ皇帝陛下の寝室ではなく、古き因習に乗っ取り目に鮮やかなピンク一色にて統一された寝室だった。
マルクト帝国過信一同よりの無言の圧力を垣間見た瞬間だった。
初ツナ♀3 設定
始まりを知らなければ終りも知らない。
継承の儀は断たれ残されたのは怠慢にも膨れ上がり過ぎてただれた因習。
流石にその一端を担ってしまった責任はいやめないが、だからといって受け入れる事など出来る筈もなく。
この際全てを一掃するべきか、と思い立ったが吉日。
終りを知らなければその身をもって叩き込んでやろうと思っていたが、その必要性が絶たれた。
悪習まみれのただれた因果関係に終りをもたらしたのは彼の偉大な大空。
確かに、大空の系譜を継承する青年。
廃れた敬称の儀をその血を持って復活させた今代の大空。見るも鮮やかな風に大空の系譜は終焉を知る。
いずれ何の因果か手元に転がり込んだ指輪は本来の持ち主の元へと還ることだろう。
その時こそが偉大なる大空の終焉の時だ。
業のなせる血によって築かれた城は終わる。Ⅹ世(デーチモ)を受け継いだ自分には出来なかった終わりが。
寂しさは無い。ただ今代に背負わせてしまった事実に泣きたくなった。ダメツナの名は返上できたと思っていたがそうでもないらしい。肝心なときにトチってしまったのだから。
きっと守護の名を冠する友達は笑って、ツナらしい、と言ってくれるだろう。
古くからの家庭教師様はニヒルな笑みを浮かべ、お仕置きだ、なんていっている頃か。
どちらも呆れている事には変わりなく、無性に皆に会いたくなった。
初ツナ♀設定2
よく晴れた日ほど心地よい眠りに誘われるのは必須。連日続いた豪雨が嘘のように晴れた空に架かる虹を見上げながら抗いがたい眠りに身を任せてみるのも一興だろう。
まるで平和、と言う言葉が当てはまるかのような平凡な日常。何度夢にまで見たそれが有触れた日常として存在する軌跡。
平凡と普通をこよなく愛する沢田綱吉少年改め、沢田綱吉嬢は長閑な日常をかんぽするのだった。
身に付けた小物は少女と言うよりは少年と表してしまうほど質素なものばかりだ。
不揃いの短く切られた蜜色の髪は散発と言うよりも、まさに切った、と言うべきか。癖毛の髪がさらに突拍子も無い方向に飛び跳ねていた。
平均以下の身体がさらに少年のようにも思わせる沢田嬢の心許ない胸元にはかつて沢田少年時代に継承し、次代へと引き継がれた指輪が陽の光にキラリと輝く。
忌々しくも受け継がれるべき血は大空の系譜。
しかもありがたいことに直系ときたら、嘆くのも馬鹿らしいほどだ。
幾度となく破棄したはずの指輪が手元に舞い戻ってきたときには流石に殺意すら沸いたほどだが、今となっては諦めの境地だ。何事も諦めは肝心だと思う。無能な今代が悪いのだ。
かつての殺伐とした人生よりも今の長閑で平凡な人生を生きることを決めた沢田嬢の第一歩として、昼寝を決め込むことにした。
初ツナ♀設定
記憶の奥底に確かに存在した、自分であって自分ではない思い出。何の因果が成せるか知らないが、いい迷惑だと思っても仕方がないだろう。
怒涛の様な人生だったとしても、死ぬその瞬間まで浅ましいほど生きた人生。
何気に満足した人生だと思っていたが、間違いだったのだろうか。意識しなくとも滲み出てくる記憶と言う名の思い出。
哀しいのか。嬉しいのか。よく分からないが、まぁあれだ。
責任者出てこい
小さな恋の詩5( 初ツナ)
何ともお粗末な結果に泣きたいような情けないような。
確かに油断していた部分は互いにあった。
だが、誰が信じようか。こんな大海原のど真ん中。しかも海底をかける潜水艦だ。
そんな最中、敵襲を知らせるアラーム音が艦内に響き渡った。
咄嗟に互いの顔を見合わせる悪友二人の姿が何とも間抜けで、だがしかし。アルコバレーノと呼ばれる二人に悪寒が駆けていったのは気のせいではないだろう。
その証拠にアルコバレーノはアルコバレーノでもパシリ性分が板についたスカルが身を震わせながらアタフタと二人から遠ざかろうとして失敗していた。
襟首を両側から捕まれ、蛙が潰れたかの様な声がアラーム音が響き渡る艦内で鮮明に聞き取れた。
そっと、その場に居合わせた艦員達はスカルから眼を反らすのだった。
触らぬアルコバレーノに祟りなし。
まるで災厄から身を守るためにアルコバレーノ最凶と名高い二人に生け贄にされたスカルだった。
ニヤリ、と良からぬ顔をする家庭教師と鬼教官がタッグを組んだら最凶だろう。ありとあらゆる意味を込めて。
そしてそんな二人を止められる存在は生憎とこの艦内には居なかったのだ。
よりによってこの瞬間に攻撃を仕掛けてきた敵対組織に内心黙祷を捧げながら嬉々として指示を出す二人の後ろから傍観者に徹する事にした。
両側から襟首を捕まれたままのスカルは、どうやら敵艦への特攻隊になったらしい。
海底からどうやって敵艦へ行くのかは謎だが、きっと知らない方がいいだろう。
魚雷発射を指示している傍ら、スカルが敵艦に行ってしまったら、敵艦と一緒に心中してしまうのだが、やはりそこにも触れない方がいいだろう。艦員達がスカルにエールを送りつつも知らぬ振りを決め込むのだ。
やはりスカルは苦労性だ。そして不幸体質なのだろう。アルコバレーノ限定で。
小さな恋の詩4( 初ツナ)
何故なら、巨大ロボットにはなれないのだから。
後悔はないかと聞かれても、今更な気がしてならないのだ。一度として拒否権を行使させてもらえなかったのだから。
小さくとも大人の滑稽さをもつ家庭教師の美学はいまだに分からないが、そろそろ腹をくくらなければならない時期なのだろう。
そうじゃなければ家庭教師の鉄砲が火を吹くだろう事は眼に見えている。
誰かに認められる事が嬉しくて、信頼を寄せてくれる友達と共に歩く未来に期待は確かにある。だが不安なのだ。
胸に渦巻く不安が現実になりそうで、不安を口にすればそれが真実になってしまうのではないのかと恐怖を感じる。
腹をくくらなければならない。
例え不安に苛まれ様と、信頼を寄せてくれる友達の為に。期待してくれるじい様達の為に。何より、家庭教師の為にも。