妄想と現実の境界線
人生 経験よりも実践である
兄弟設定ブルジョミ・・・になる予定だったもの
綺麗な深紅の瞳が妖しげに輝いていた。
どこか浮世離れした美を持つ男の微笑に一瞬にして眼を奪われた数人の男たちを尻目に、その男は颯爽と現れ、
去っていった。その右隣にはまだ年端もいかない少年を引き連れて。
「…ジョミー」
シットリとした声はふんだんに優しさと甘さをない混ぜた穏やかな苦笑によって完成した。
誰が見ても美しいと賞賛するモデル然とした男は、不貞腐れ、頬を高揚させた少年へと視線を投げかけた。
「だってあいつら・・・・・」
咄嗟に反論しかけた少年は口惜しげに言葉を途切れさせ、キッと眼を吊り上げ男を見上げた。
言葉よりも雄弁にかたる瑞々しい緑葉の様な瞳を見返す深紅の瞳は何処までも蕩ける様に優しかった。
忌々しげに少年は口を閉ざし、睨み付ける様な強い眼差しを男から反らすことで自らの意思表示とした。
その子供っぽい仕草すらも愛しいのだと、雄弁に語る眼差し。
男は何処までも少年に甘く、優しかった。
太陽の様な輝く金色の髪。瑞々しい緑葉の瞳。
力強くも真っ直ぐな眼差しは純粋すぎるほど無垢な輝きを宿している。
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