妄想と現実の境界線
BGMにまけた
あはっ!
久々にはまりました。シズイザに萌えたw
小説はまだ2巻までしか読んでないんですが、それでもシズイザに萌えに萌えて、ニコニコで聞いたBGMに悶えまくったよ
その勢いで書いていたら、何を書いていたのか分からなくなってた(汗)
静→←臨←帝・・・な感じですが、何だか違うような・・・?!
静雄→←臨也←帝人?
赤い瞳の聖女。
それはまるでひとつのえがのように穏やかな微笑を称えた姿だった。
紅い、何処までも紅い瞳は全てを見透かすかのように慈愛に満ち、何処と無く虚無を抱いていた。
相反する色を見せる赤い瞳に視線を外すことなど出来るはずも無く、まるで聖女の様にも極悪人にも思えるその笑みに陥落した。
猛獣のような強い瞳の色に心躍る自分がいる。
滑稽なほど切実に、偽り無いほど嘘を携え、赤い瞳の聖女は微笑を浮かべていた。
その手に月の光を受け輝く刃を携えた姿は美しく、笑みを称えたその口元に噛み付きたいほどの衝動。
腕の中で屈服させたいほどの独占欲。
ぐずり、と疼く正体を知っている。
組した腕の中で、白いすべらかな肌に爪を立て、囀り啼く咽を噛み切り、思う存分啼かせて・・・。
欲望は際限なく求める。夢現な現象に、くらり、と眩暈がする。
ごくり、と飲み込んだ唾に咽の渇きを実感させれた。
渇望。事切れる事無く際限などあるはずも無く、求めるのは一重にひとつ。
獰猛な獣が眼を覚ます。
滑稽なほど歪な愛が生まれた瞬間、全てを帰すには余りにも甘く、組した腕の中で啼くその身体を蹂躙しつくしてもなお渇望する欲望。
男の身体に男を受け入れる場所など限られている。
硬く立ち上がった雄を後秘に感じた瞬間、ビクリ、と撥ねた身体は男の腕の中で後退る。
まるでその瞬間を待ちわびるかのようにヒクヒクと縮小する後秘に顔に熱が集まるのが分かった。
厭らしいほど身体は素直に男を求める。それを知っていて男はためらいなく硬くそそり立つ雄を後秘へと押し付けるのだ。
ほんの一瞬の躊躇いさえなく、押し射ってくる雄に息が止まる。
苦しさと圧迫感は何度繰り返した行為でも慣れるものではなく、苦しさに呼吸を促すように男の煙草の味のするキスが唇に降り注ぐ。
ゆっくりと男の腰と密着する。総てを治めるには余りにも大きく、ヒクヒクと縮小する後秘が男を捕らえ、締める強さに男が息を呑むのが分かった。
男と交わす口付けは煙草の味がした。舌を絡め、歯列をなぞる男の舌に翻弄されながら生まれる快楽に喘ぎが上がった。
男の雄を治めた後秘から水音が響く。ゆっくりと動作で男が腰を動かす。それに合わせて漏れる水音に耳をふさぎたくなった。
男の固い身体は女の様なしなやかさを持たず、ズクリ、と疼く腰を抱え上げた男の腕に律動を早めた男に上がる息を止めるすべを知らず。断続的に響く喘ぎと男の微かに乱れた呼気が快楽の度合いを教えてくれた。
男の背に腕を回し、強すぎる快楽に肌に爪を立てる。
横断無断に動く男の腰に足を絡め、更に男の雄を奥へと誘う。直腸を突き上げる快楽。まるで背徳という好意に感じ入るかの様に求める雄の力強さに絶頂を得る。
白濁とした液。強く打ちつけられた腰。直腸を冒す雄。あがる奇声。咽に噛み付く男の舌と歯に震える身体。
絶頂は呆気なく。それでも内に漏らされた液が尾を引く快楽に火をつける。
際限なく求める。それが総てと言うかのように男の雄が意思を持つ。
ヒクヒクと縮小する後秘は受け射れた雄を締め付ける。苦しそうに息を漏らす男。額から滑り落ちる汗に交わしたキス。
息が整う前に動き出した男に喘ぎ。尽きることない欲望は際限なく男を求め。軋むベッドの嘶きに明るさを取り戻しつつある窓の外。
途切れることなく漏れ落ちる声。いっそう高く上がる啼き声にその日の夜の帳が落ちた。
今日も池袋に賑わいがあった。
夕方六時から数分が過ぎた時刻、学校帰りの学生やサラリーマンたちが埋め尽くす道路。
行きかう車が吐き出す排気ガス。雑音が入り混じる裏路地の先にある闇の中、折原臨也と平和島静雄が居た。
重なり合う影。間近に迫った互いの顔に、一瞬胸の内に湧き上がったのは嫌悪感。それと一緒にその先を望む身体にブルリ、と身震いした。
若干長身の静雄が臨也を腕に抱きこみ、寸前まで加えていた煙草を足元へと放りなげた。
臨也の赤い瞳が何処か揶揄するように細まり、サングラス越しに静雄の瞳が獲物を狙う獣の様へと変貌する。
暗く湿ったその場所で、互いを貪るように口づけを行う姿は滑稽なほど。
重なった二つの影の向こう、沈み行く太陽と行きかう通行人から切り離された日常。それが少しずつ非日常が浸透してくる様な錯覚。
静雄の無骨な指先が臨也の服へと忍び寄った。言葉もなく、互いの唾液交じりの口付けは続けられた。
臨也の唇の端から零れ落ちるそれを静雄が舐めとり、服の中へと潜り込んだ指先が性急な勢いで臨也の服を押し上げた。
キスの合間に互いに交わる視線。どちらとも反らされる事なくお互いの眼から逸らさない。
まるで獣のようであった。
竜ヶ峰帝人は非日常に憧れていた。有触れた日常からちょっとだけ外れた、そんな非日常。
日常の中にある非日常が何よりも帝人には眩しいものへと思えてならなかった。
だからだろうか。その日帝人は好奇心に駆られた。
何に、とは別段ありはしなかった。ただ誰かにとってのちょっとした非日常が其処にあって、帝人はその非日常を覗き込んだに過ぎないのだ。
学校帰りの寄り道だった。
たまたま其処を通りかかり、たまたまちょっとした物音に好奇心が駆られた。それだけだった。
路地裏の先に闇に紛れるように重なり合った影があった。
最初、帝人はそれが何なのか気づきはしなかった。ただ其処に合った影に数回瞬きを繰り返しただけだった。
ピチャリ、と水音が帝人の耳に届いたとき、車のライトすら入り込まない闇にその陰の正体を知った。
闇に眼が慣れた、という事だろうか。帝人はその瞬間を今でも忘れない。
それは帝人にとっての非日常ではなく、誰かの非日常を帝人が覗き込んだだけの光景である。
たくし上げられた洋服から日焼けのない白い肌が浮き彫りとなった。
平均的な成人男性より若干細めの身体。引き締まった細い腰を抱き寄せた静雄は胸の頂にある果実へと唇を寄せた。
まるで赤く熟れた果実は静雄の唇へと寄せられ、臨也の息を呑む声が耳をうった。
臨也の女性的な柔らかさの無い身体は女性の肌よりもきめ細かな触り心地良いものだった。
丸みも無い同姓の身体。執拗に胸の頂を舌で転がす静雄に同情した臨也は上がる息に特徴的な赤い瞳を閉じた。
まるで滑稽な事であった。
静雄の無骨な指先が細く引き締まった腰から下へとおりてゆく。
手馴れた様子でベルトを引き抜いた静雄は柔らかみの無い尻の奥、後秘へと指を滑らせて行く。
カリッ、と果実を舌で転がし甘噛みした静雄は本格的に臨也のズボンを引き下ろした。
ゆるく立ち上がった男の特徴は静雄の指によって剥かれた。
咽に息が絡まった様な、そんな声を出した臨也は胸元にある静雄の頭を抱きこんだ。
帝人は一瞬眼の前の光景に息を止め、そして大きく呼吸を繰り返した。
夕暮れの街並みの奥で始まった行為に心臓が早い勢いで鼓動を刻む。
ブルリ、と身体を震わせた帝人の耳に小さく、それでもはっきりと聞こえる臨也の声は何処までも澄んだ、そして熱を帯びたものだった。
未だぬめりの無い後秘は硬く、静雄の舌打ちが聞こえた。
臨也のモノを剥きながら静雄の耳を捉える小さな喘ぎに身体の芯が熱くなる。
肩に寄りかかるように臨也の頭がしな垂れていた。
下唇を噛み、息を殺す、そんな仕草の臨也に握りしめた臨也のモノを強く握り込んだ静雄に対して、一瞬、呼気が止まり、そして静雄の咽元へと噛み付いた臨也の押し殺した声は確実に静雄の耳を楽しませた。
手を汚す白濁とした液。静雄の口元に自然と獰猛な笑みが浮かんだ。
荒い息の合間に臨也の舌が静雄の首筋を舐め、思いついた様に赤い痕を残しながら臨也は静雄の服へとすべらかな指先を滑り込ませた。
帝人は逸る鼓動に息継ぎの仕方を忘れたような錯覚に陥った。
ドキドキ、と刻む心臓の音を聞かれるのではないのかと心配になったほどだ。
肌けった洋服から覗く白い肌が闇の中で一重に眼についた。
静雄の染められた金色の髪が白い肌を波打つ光景はとうさつ的であり帝人の息を上げさせていた。
零れ落ちる白濁とした液は静雄の手によって後秘へとすり込まれた。
プツリ、と静雄の指がぬめりをおび、後秘の奥へと突き射れられた。若干臨也の眉間に皺が寄った。
赤い瞳が闇の向こう側へと向けられる。
丹念に静雄の指が後秘を広げていくにつれ、臨也の息が更に上がっていた。
クスリ、と臨也が笑った。
帝人の視線は重なり合った影から逸らすことは出来なかった。
帝人の目の前。臨也のかみ殺した喘ぎに静雄の雄が臨也を犯す。
とうさつ的な錯覚。
まるで自分が臨也を犯しているような錯覚に帝人は動揺した。
静雄の雄が臨也の内を横断無断に犯す。
壁に臨也を押し付け、足を抱え上げた静雄は躊躇いも無く臨也の後秘に雄を突き射れ律動を始めた。
下から上へと突き上げ臨也の雄が静雄の腹の上で踊る。
背をしならせ、臨也は押し殺した喘ぎを上げる。
白い肌がばら色に染まっていた。
帝人はそれから眼を離すことが出来なかった。
事情のさなか、臨也は妖艶なまでの笑みを浮かべていた。
上がる息の中、静雄の容赦ない攻めは臨也の思考を飲み込んでゆく。それでもなお、臨也は其処へと視線を向けた。
ひとり、ぽつり、と佇む青年になりきらない少年へと。
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