忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

リボーン感想

ジャンプ最新号感想。以下ネタバレ含む。リボーン



それを一言で表すなら驚愕だった。
まさか、と思う反面、何故だか冷静な思考が働く。
苦痛に歪んだ顔がみるみる憔悴していくのが分かった。だからと言って励ましてやれるほど胸に秘めた憤りは優しくはない。
語り手である入江正一の後悔は未だに続いている。それはこれからも更に入江正一を苦しめるだろう事はあきらかだった。それ以前に仕組まれた感がいやめない入江正一と白蘭との出会い。全ての始まりとも言えるこの出会いによって本来の未来が様変わりしていようとどうでもいいじゃないか、となげやりな感想を抱いた沢田少年の思考を読んだアルコバレーノの黄色を冠した家庭教師の短い嘆息がフォログラムから聞こえてきた。
戦闘を終えたといえ、未だにフィールド内にいる仲間たちに既に危機感はない。あるのは入江正一が語る今までの経過に唖然とする守護者の姿のみ。
白蘭のしたり顔が思い浮かび、失敗した。
そもそも白蘭の姿を思い起こせなかったのだ。
横で乱雑に見据えてくる家庭教師の手に握られたブツがキラリと輝きを増した気がした。
晴れの守護者によって施される治療に一時空気が重くなった。
急所は外れているとは言え、腹から流れた血で水溜まりが出来そうだ。
そろそろ本格的な治療を施さなければいけないだろう。だが、忘れがちになるがこの場は白蘭によって連れてこられた戦場なのだ。
並盛の地下基地荷はまだまだ戻れそうにはない。
さてどうしたものか。思案気に視線を泳がせた沢田少年の目に止まった少女たちは顔の半分以上を隠しながらも困惑な表情を作り上げていた。
本来ならチョイスは生か死かのどちらかでしかない。
死ぬ気の炎は既に入江正一の胸にはともされていない。即ち、死を意味していた。
だが実際には入江正一は健気にも息をしている。
困ったぞ、と互いの視線だけで会話する判定を下した少女たちに沢田少年は笑った。それがちょうしょうに見えたのは、隣で教え子を見守っていた家庭教師にしか見えなかっただろう。
ボルサリーノを深く被りなおした家庭教師は教え子の変わりはてた姿から目を反らすことで見なかった事にした。
出会い頭はあれほどのダメっぷりを発揮していた教え子をいますぐ返して欲しい。何処で教え方を間違ったのか、本気で考える家庭教師をよそに話は続くのであった。



拍手[0回]

PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カウンター

プロフィール

HN:
o_ka
性別:
非公開
職業:
不明
趣味:
寝る事
自己紹介:
最近ますますネタが浮かばなく日々悶々とする毎日です。

ブログ内検索

最新コメント

[08/06 きみき]

最新トラックバック

P R

バーコード