忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

お題☆恋する台詞 冬←一護←浦+愛+他

「すき。死にそうなくらい」



心臓が張り裂けそうなほど鼓動を刻んでいた。
目の前には無防備なほど熟睡する愛しい子供。
ほんの少し体勢を崩せば子供へと届く距離を保ちながら、年甲斐も無く胸が張り裂けそうなほど痛い。
ちょっとした罪悪感よりも勝る大人の欲求は正確なくらい無防備な寝顔をさらす子供へと向いていた。
所々、所有の証を残す子供の首筋や微かに開いた唇。
小さな寝息すら背徳感を感じさせるほど愛しい。
「いちごさん」
小さく名を呼びかける声は不安定ながらも、耳になじむ心地よさだ。
いっそのこと、泣き腫らした目元を紅く染めた子供を抱き殺したいほどの衝動を無理やり腹の底へと押し込めた汚い大人は小さな寝息を立てる子供の前で身動き一つ取れないのだ。
小さく、ちいさく何処までも小さい声で、まるで親に縋る子供の様な表情で名を呼ぶ。
身動ぎ一つ出来ない状況下で、それでも渇望するのはいつだってただ一人だと、そう知らしめる愛しい子供の無防備さにクラリと眩暈を覚えるのだ。
いっそ孕ませてしまえば無防備なほど安らかな寝息を立てる子供は傍に居てくれるだろうか。
想いは常に在れど、それを実行してまで子供の笑みを曇らせたくは無いのだ。
「いちごさん」
それは祈りに似ていた。
親を恋しがる子供の様に、何処までも純粋で限りなく愛おしさを込めた、祈り。
そっと手を伸ばし触れた柔らかな頬に擦り寄ってくる子供の安堵した表情を脳裏に刻み、一生忘れない自信はあった。







双子設定
兄;冬
妹:一護
一護総受け

★男女の双子で5題(完結)
★恋する台詞(↑続編)未完
★長文題(↑続編)未完

拍手[0回]

PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カウンター

プロフィール

HN:
o_ka
性別:
非公開
職業:
不明
趣味:
寝る事
自己紹介:
最近ますますネタが浮かばなく日々悶々とする毎日です。

ブログ内検索

最新コメント

[08/06 きみき]

最新トラックバック

P R

バーコード