妄想と現実の境界線
人生 経験よりも実践である
昔のファイルを発見しました 2
三日月が空に姿を現し、こぼれ落ちる雫が地を濡らす。
ありふれた日常から逸脱した世界は、余りにも殺伐し過ぎていた。
これが日常なのだと、教えてくれた男は既に居ない。それがちょっとだけ口惜しいような複雑な気持ちになる。
空を見上げれば暮れゆく夕闇に姿を現した月の影。丸いカタチを失った月がこちらをみて笑っているように感じた。
いっそのこと、嘲笑って罵ってくれればどれ程楽だと思ったことか。
忌まわしいほど空に浮かぶ月に思いはせる瞬間、全てを焼き尽くす想いが胸の内を漕がすのだ。
行く年幾万離れようと、決して逃げ切りはしない存在。
これを憎悪と呼ぶのか今はまだ分かりはしないけれど、この胸の内に燻るものはそんな安いモノではないことは確かなのだ。
「好きだという気持ちを止められないと言うのなら、いっそのこと無かった事にしてしまえればよかった」
悲しみよ、こんにちは。
PR
この記事にコメントする
この記事へのトラックバック
- この記事にトラックバックする
カレンダー
カウンター
プロフィール
HN:
o_ka
性別:
非公開
職業:
不明
趣味:
寝る事
自己紹介:
最近ますますネタが浮かばなく日々悶々とする毎日です。