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ザンツナ♀ 狼さんと軍人さんと愉快な仲間たち

 ザンツナで挫折しました。
何故だか最後まで話を書ききらないので、不発に終わったものが数多あります。
いつかサルベージされるひが来るか分からないから、一様ネタとして乗せておきます。

 似て異なる世界の遠い国の王様の傍系の話。

沢田綱吉(嬢)→平民上がりの軍人さん
ザンザス→王家の傍係の更に薄い感じの血のつながりを持つ?みたいな>?
十代目(ナツ{仮})→沢田嬢そっくりの外見。でも王家のお姫様。性格的には・・・・??


 外見が良く似ている沢田嬢と十代目の入れ替わり。
誰も気がつかないまま沢田嬢が十代目に。十代目が沢田嬢の真似事をしつつも王家の陰謀に巻き込まれていく。。。的な話?になる予定だったかも?な話

 

 

 その男と出会ったのは何時の頃だっただろうか。
最近の事だったか、はたまたずっと昔の事だったか。とても曖昧な記憶の中にその男が鎮座していた。
 良くも悪くもその男は目立った。
平和な世界では決して生きてはいけないだろう、そんな雰囲気と厳つい顔を持つその男の生き様は結構好きな部類に入るだろうか。
この饐えた世界で生きていくには多少窮屈な様にも思えたが、傲慢なほど力を欲するその男にはいい足枷にでもなっているのではないかと思えたのだ。
 有触れた戦場で有触れた友軍の勝利に感極まった宴の中、その男の周りだけは沈黙があった。
漆黒で統一されたその男の姿は友軍の中でも異様であり、そして何よりその男が背負ったものはあまりにも巨大だった。
 獅子の紋様に戴く王冠。中央にはⅩ(イクス)。それが意味するのはこの世界で一つだけだ。
この世で最も尊く、畏怖を集める紋章。
一度世界は滅び、そして再生した世界で最も尊い血と業を受け継いだ血族の傍系の隅に象られた一族の象徴でもある。
 その男の存在は異様であり、そして絶対だった。
闇を背負うにはあまりにも闇に馴染み過ぎたその男の額から左頬にかけて大きく浮き上がる傷跡。
その男の闇が其処にある。
寒さを凌ぐために焚かれた炎から遠く、そして最も近い位置にいるその男に誰もが畏怖し続ける。
それはある一種のカリスマ的存在感とでも云うべきだろうか。
眼が離せない。戦場で戦う姿は残虐非道とも云えるだろう。だが、その男の声に従わざる終えない何かがあるのだ。
 話を戻そう。その男との出会いは必然でも偶然でもなく誘発的だとしたら、この出会いを齎した存在を今すぐにでも殺しに行くところだっただろう。
それほどまでその男との出会いは衝撃的であり、そして再会はあまりにも呆気ないほどだった。

 


 ☆ ★ ☆ ★


 他人の空似と言うにはあまりにも似すぎて気味が悪い、と真正面切って言われた言葉がショックと言うよりも同感だと思えた。
綺麗に磨かれた指先は箸よりも重い物を持ったことが無い、と言われても頷けるほど綺麗に整えられていた。
血筋的に言えば、目の前に似すぎるほど似ている”お姫様”は王族であり、平民上がりの軍人モドキとはうんでんの差がある。
同じ顔を並べても気品と言うのだろうか、王族オーラを漂わせる”お姫様”は不躾なほど怪訝な表情を見せる。
まるで王族の誰か(この場合目の前の”お姫様”の両親のどちらか)のご烙印と言われても呆気なく頷けるほど似過ぎている事が問題だった。
 銃撃音の止んだ戦場は友軍の勝利で幕を閉じた。
多少、司令官の戦場からの逃亡と言うイレギュラーがあったにせよ、戦局は一端の落ち着きを見せている。
それに乗じて王族に名を連ねる目の前の”お姫様”が視察と称してやって来たのだ。
王都から北上した国境沿いの平野に築かれた砦には、現在司令官不在のまま迎えることとなった”お姫様”が実質的な司令官の座に座っている。例え戦場を知らない”お姫様”であったとしても本国から命令は絶対である。故に、護衛の任を負かされた沢田綱吉嬢は似すぎるほど似ている”お姫様”と対面を果たすこととなったのだが、何かの因果があるにせよ沢田嬢の任務は王族の護衛であることには変わりは無いのだが、その護衛すらままらない状況を作り出そうとしつつある”お姫様”は多少質の良すぎる笑みを浮かべていた。
「これに着替えて頂戴」 何処から溢れるのか自身に満ちた声は有無を言わせる事無く、平民では一生着る事が無いだろう手触りの良い生地の洋服が無造作に手渡された。
侍女を部屋の外へ追いやり、持ち込まれた衣類から選ばれた洋服と”お姫様”を交互に見つめた沢田嬢は疑問を口にしても良いものか悩んでいた。
同僚からはちょっと抜けたドジッ子として名を馳せる沢田嬢は軍人としてはとても優秀なのだが、と言う同僚たちの言葉をそのまま体現したような少女である。
そして王族への意見を出来るほど沢田嬢の身分は高くなかった。故に、王族の”命令”を実行すべく沢田嬢は軍服へと手を伸ばしたのだった。

 

 

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