妄想と現実の境界線
人生 経験よりも実践である
瞳の奥に閉じられた衝動
今日、二度目の更新です。
騎士設定は好きです。
穏やかな一日と苦悩するジノを書きたかったのに・・・・無理でした。
前回のジノルル『世界の片隅で』と同じ設定です。とっても分かり辛い
全てを嘘で固めて生きた主は、優しく穏やかさの中に鋭利な刃物を隠し持つ。
それも切れ味抜群なもんだからズバリ、と切り裂いてくれる。優しさも愚かさも、全てを。
そして背負ってしまうのだ。主には関係ないものまで全て背負って押し潰されるのではないかと懸念してしまうほどの荷物を背負って何食わぬ顔で笑うのだ。
その細く薄い肩にどれ程の物を背負えば主は分かるのだろうか。否、きっとどれ程背負おうとも主はきっと分からない。何食わぬ顔して「大丈夫だ」と苦笑気味に言うのだ。それが余りにも痛々しく思えるのは俺だけだろうか。
肩の荷を少しでも分けてほしいと思うのも俺だけだろうか。胸に住み付く黒々としたものをどうすればいいのか持て余す。
「ジノ」
見透かした様な穏やかな声に胸に住み付く黒々としたものが隅へと追いやられた。
これを何と例えれば言いのだろうか。困った様に笑う姿も、好きなプリンを目の前にしてキラキラとした笑みを浮かべる姿も、胸をホクホクさせてくれる。
瞳の奥に閉じられた衝動
穏やかな昼下がり、芝生の上に寝転んだ無防備な姿。
若草に広がる艶やかな黒髪のコントランス。今は閉じられた紫暗の瞳が恋しい。
風に揺れる黒髪に絡ませた指先は質の良いシルクを触っているようだ。
薄い胸が規則正しく上下する様に安堵するのはこれで何度目か。未だ慣れない。
『ジノ』
優しい声が聞こえる。これは風が運んできた幻聴だと分かっていてもそれに耳を傾けてしまうほど恋焦がれた声。
もう、末期症状だ。
クシャリ、と掻き上げた髪が指先に絡む。穏やかな寝顔に鼓動が跳ねる。
これ以上どうしろと言うのだろうか。
性質の悪い主は野良猫気質は健在で、知らず知らずの内に誰彼構わず誑しこむのはそろそろ自覚持って欲しいと思う。そうでなければ何度主に胸をトキめかされればいいのだろうか。
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