妄想と現実の境界線
人生 経験よりも実践である
唯一無二の、半身
無謀にもお題に挑戦してみたりして・・・・。
ほんと、無謀すぎました。
一度は書いて見たかったゼロルル双子設定。
ふっ。後先考えずに突っ走った結果、お題にそぐわないのではないのか、と思っちまったら最後でした。
どういった展開でどういった舞台背景なのか思う様に表現できないですけどぉ~。
「双子で 12 のお題」より
05:唯一無二の、半身
ほんと、無謀すぎました。
一度は書いて見たかったゼロルル双子設定。
ふっ。後先考えずに突っ走った結果、お題にそぐわないのではないのか、と思っちまったら最後でした。
どういった展開でどういった舞台背景なのか思う様に表現できないですけどぉ~。
「双子で 12 のお題」より
05:唯一無二の、半身
許してくれ、と言われた気がした。ありはしない幻聴だと知りつつも涙を止める事が出来なかった。
引き裂かれた胸の傷み。溢れる涙に目の前がかすんで何も見えない。これで良かったんだ、と思う反面、どうしようもない許せなさに身を焦がす。
漏れ落ちる涙は止め処なく。全てを見守る魔女は憤然とした様子を隠すこともなく、それでいて何処か達観した瞳を泣き崩れた子供へと向けた。
その瞳の端に浮かんだ雫の意味を、魔女は知っている。後悔はない、とは言えないが、それでもこの結末を望んだのは目の前で肩を震わす子供なのだ。
マリアンヌ。今はいない友を呼ぶ。きっとこの結末を予想していただろう女は既に母親と言うか面を脱ぎ捨ててていた。いや、最初から仮面など被っていなかった。愛した男の子だとて駒でしかなかったのだ。あの2人にとって。
母親ではなくただの女。女である以前に騎士だった。それが真実。全ては仕組まれた結果。
その中でみっともなく足掻く子供。奪われた半身を取り戻す為、足掻き、足掻き、そしてまた奪われ。
生きてる、と嘘をついてまで生に執着した子供が欲したのは、ただひとつだけ。それを奪ったのは親と言う仮面を被った偽善者。
諦めるものか、と漏らされた言葉は誓い。これが始まり。終わりではない。
私怨に溺れた子供は立ち上がった。
「王の力はお前を孤独にする」
魔女は言った。今ならまだ引き返せるぞ、と。その言葉に子供は笑った。至宝とまで言われた紫暗の瞳に憎悪を称え、漏れ落ちる涙を拭う事なく唇を釣り上げ、笑った。それは壮絶な笑み。背筋を駆け上がるモノの正体は一体なんだったのだろうか。
唯一無二の、半身
これは契約だ
引き裂かれた胸の傷み。溢れる涙に目の前がかすんで何も見えない。これで良かったんだ、と思う反面、どうしようもない許せなさに身を焦がす。
漏れ落ちる涙は止め処なく。全てを見守る魔女は憤然とした様子を隠すこともなく、それでいて何処か達観した瞳を泣き崩れた子供へと向けた。
その瞳の端に浮かんだ雫の意味を、魔女は知っている。後悔はない、とは言えないが、それでもこの結末を望んだのは目の前で肩を震わす子供なのだ。
マリアンヌ。今はいない友を呼ぶ。きっとこの結末を予想していただろう女は既に母親と言うか面を脱ぎ捨ててていた。いや、最初から仮面など被っていなかった。愛した男の子だとて駒でしかなかったのだ。あの2人にとって。
母親ではなくただの女。女である以前に騎士だった。それが真実。全ては仕組まれた結果。
その中でみっともなく足掻く子供。奪われた半身を取り戻す為、足掻き、足掻き、そしてまた奪われ。
生きてる、と嘘をついてまで生に執着した子供が欲したのは、ただひとつだけ。それを奪ったのは親と言う仮面を被った偽善者。
諦めるものか、と漏らされた言葉は誓い。これが始まり。終わりではない。
私怨に溺れた子供は立ち上がった。
「王の力はお前を孤独にする」
魔女は言った。今ならまだ引き返せるぞ、と。その言葉に子供は笑った。至宝とまで言われた紫暗の瞳に憎悪を称え、漏れ落ちる涙を拭う事なく唇を釣り上げ、笑った。それは壮絶な笑み。背筋を駆け上がるモノの正体は一体なんだったのだろうか。
唯一無二の、半身
これは契約だ
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