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ザンツナ♀ 狼さんと軍人さんと愉快な仲間たち2


時の流れを感じさせる男の風貌に、何故だか笑いがこみ上げてきた。
あれほど忌避していたモノを手に入れた男はさぞかし屈辱に『耐え』ているのだろうと思っていた。
だが思い返せば男が『耐える』という言葉自体知らないだろう。むしろ手に負えないほど暴れに暴れた挙句、軍の出動など当たり前な光景として目に浮かぶ。
図体だけは立派に成長しても、中身は癇癪を起こした子供と同等なのだ。この男は。
腹を抱えて笑ってやりたくなった。そうすれば男の機嫌は底辺を彷徨うだろうが、それがどうしたというのだ。
時の流れを感じさせる男の風貌、それでも変わらないモノがあったことに何故だか安堵した。
その事実に何だか腹立たしくなり、男の足を踏みつけたのはただの八つ当たりでしかない。



★☆★☆ テヘッな世界1




 久々に腕を通した軍服のゴワゴワとした感触がとても懐かしかった。
決して着心地が良いとは言えない。それでも胸に過ぎ去ったモノは否定できない。
 沢田綱吉嬢の頬がほんのり色づき、頬が緩む様を見た女性仕官が赤面している姿を見た男性将校が壁に激突していた。
同姓、というよりもその反応は異性に対しての反応にとても似ている事を誰も知らない。
むしろ知らないほうが良い事も在る、と言うことだ。
 着心地を確かめている沢田嬢は颯爽とその場を過ぎ去った。・・・・とは言いがたく、むしろ軍服の着心地に眉をしかめた挙句、何もない場所で自らの足に躓き、そのまま壁に額を擦り付けていたりもするのだが、件の女性仕官の脳内ではそれを見事に修正されていた。良い意味で。
そんな些細な日常の1コマを取り戻した軍本部を彷徨う沢田嬢は絶賛迷子中である。

 沢田嬢の方向感覚は人より優れている。むしろ第六巻と言うべきだろうか。そう言った部類の直感が人より優れている沢田嬢は地図を見なくても目的の場所へと難なくたどり着く事が出来ると言う特技がある。
むしろ沢田嬢の行動全てが「なんとなく」だの「ただの感」だのと言う言葉で形成されている。
そんな沢田嬢が感を頼りに道に迷っているのである。未だかつて無いほどの状態である事は計り知れるだろう。









時間が無くて今日はここで終了します。
次回はいつだろうか・・・・





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