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救い様のない

駄目です。
何故だかスランプ気味。っつーより、スランプ中です。
初のギアスですが、何だか意味不明な物に成り下がりました。チクショー

 世界は、ただ一人の男に膝をおった。
それは絶望だったのか。あるいは恐怖だったのか。
世界に君臨する男は悠然と笑った。世界を嘲る様に。
男が望んだのは、ただひとつだったはずなのに望んだ願いとは裏腹に男が手に入れたのは皮肉にも男が嫌ったものばかり。
嘲笑も嘲りも、男の手の内に収まった世界は静かに頭(こうべ)をたれるのみ。


男は言った。「これは許されない事だ」と。
「どんな罪でも罰でも受けてたとう。ただ、望んだ願いだけは何を犠牲にしてもかなえさせてもらうぞ」と。
高らかに宣言した男の瞳に薄ぼんやりと浮かんだ水滴の意味を誰も知らないまま。
静かに幕は閉じる。


正義とは何か。
悪とは何か。
男は言葉遊びの様にそれを口にした。様に、ではなく実際に正義も悪も男にとってどうでもいい事だった。
世界が嘘で出来ているのなら、男は優しい嘘をつく。
世界が優しくないなら、男は優しい嘘で全てを覆いつくす。
男がついた沢山に嘘の中に、ほんの小さな真実があった。
それは男が零した真実。でも誰も知らない。
男の隣で全てを見届けた魔女は笑った。
目尻に大粒の雫を溜め、笑った。

閉じた幕は上がらない。上がってはならない。
それは男が望んだ事。
それは英雄が望んだ最後。
嘘の中に嘘を混ぜ。真実に嘘を。嘘に真実を。
英雄は静かに幕が閉じるのをまった。
夢にまで見た最終回。
閉じた幕に涙したのを男は知らない。
魔女が祈った事を男は知らない。


最後の最後に男を嘘の中から救ったのは、男がこの世で最も愛し、慈しんだ最愛の妹だった事は男だけが知っていた。

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